都会育ちのギャルが田舎に転校してきました




菜穂の手の中にある携帯に付いた四つ葉のクローバーのストラップ。

菜穂が望む“彼氏”ではない。顔も名前の不確かだけど大体想像は付いている。きっとそれを呉れた人物は――――――‥













「セフレだよ」




その他大勢の中の一人。


私の言葉に――――ピシッと教室の空気が凍ったような気がする。太陽と八重が驚いたような顔をしているのが横目で見えてしまった。

たかが“セフレ”でこんなに驚くとは流石田舎小僧に田舎娘達。純粋なヤツが多いね。


だけど―――――やはり菜穂だけは別。その言葉に驚きはせず根元の四つ葉のクローバーを手で弄る。
< 148 / 188 >

この作品をシェア

pagetop