都会育ちのギャルが田舎に転校してきました
――――ガラッ
「ほら席につけ〜!授業始めるぞ〜!」
八重にとっては運悪く。私にすれば運良く。日本史の教師が入ってきた。
話を途中で中断されたことに八重と太陽は何かしら言いたげだった。しかし躊躇いながらも、自分の席へと戻って行った。
―――――しかしこの男は別だ。
超絶運が悪い私は、この男の隣。転校生にして一番後ろの窓際の席と言う最高のポジションを確保したが、この男が横だなんて最高の席が最低最悪の席になってしまう。
いっそのこと早く席替えがしたい。