都会育ちのギャルが田舎に転校してきました
まだ怒ってんのかよ、ブス
「…っ」
やばい。抑えろ私。
今にも発狂しそうな状態を必死に抑え込む。コイツ、私に謝るために紙切れを渡したんじゃないの?確実に喧嘩売ってるじゃん!
――キュポンッ。
良い音を鳴らしてペンの蓋を取る。青色のボールペンで書かれた文字の下に桃色のペンで殴り書きを3文字。
ペンには細い方と太い方とあるが勿論、太い方で書いてやった。
桃色で書かれた文字を確認し、グシャグシャと丸める。憎しみが込められ若干力みすぎて歪になったが気にしない。
それを右隣の机に投げる。
飛んできた紙切れに気がついた奴は、紙を広げ始めた。