都会育ちのギャルが田舎に転校してきました
この紺のような青色のボールペンで書かれた細い文字を見るたびにイライラが積もり、怒りが沸き上がる。
菜穂と友達になり『ついさっき』そう紙に書いた私に返った文字は――――‥
『お前みたいな奴でも友達出来るんだな』
これは明らかに、私に対する挑戦状であり、果たし状に違いない。
これまでは堪えながらも大人しく返してやったが、最大限に堪忍袋の緒が引っ張られる。簡単に謂えば―――限界だ。
先ほどより筆圧が強く書かれる太いペンの文字。若干ピンクが、やたらと濃いピンクに見えてくる。
―――‥そこからは空も見上げる暇も、余裕さえもなかった。ただひたすら文字を書き、お隣さんに思いっきり投げつけた。