都会育ちのギャルが田舎に転校してきました
「真麻ちゃん!今何かスッゴい大きい叫び声したな!真麻ちゃん家からちゃうん?もしかして真麻ちゃんのお姉ちゃん?」
「…違うよ」
「それもそうやな。真麻ちゃんのお姉ちゃんはスッゴい綺麗なお姉様やて八重姉が言っとったし!“愛莉紗ちゃん”は大和撫子みたいな人なん?」
「…どちらかと言えばセレブな外人系」
「セレブ!?外人さん!?うわあ!ゴージャスな美人さんってことか!ウチも一回会ってみたいわ!」
「…我が儘って意味だけど。幻滅するし会わない方が身のためだよ。イメージ崩壊だし」
「え?いま何か言った?真麻ちゃん」
「…何も」
「それにしても真麻ちゃんお洒落やな!髪の毛も赤茶やし!やっぱりお姉ちゃんの影響なん?ウチのお姉ちゃんなんか――――――――――――‥」
真麻と“櫻”がこんな会話をしていたことを私は知らない。同時に、叫んだ私を真麻が恨めしく思っていたことも。