都会育ちのギャルが田舎に転校してきました
そんなに高いヒールを砂浜で履いている人みたことないし。
海のほとりを歩く姉を見ながら、真麻はそう思った。
脚を砂に取られながらも、こちらに近づいてくる姉を見つめる。
そして砂浜からコンクリートの境目に来たのを見計らい真麻は姉に近寄った。
「あ〜疲れた。砂浜ってしんどい!」
「そんな歩きにくいの履いてるからだよ」
「ばァか。私のポリシーだっつうの」
普通のコンクリートの地面に戻る。砂浜では縺れて歩いていた脚を、コンクリートではしっかり地面に付かせた。
そのヒールの何がポリシーなのかは不明。しかし姉の格好を見ればおおよそ分かる。