幸せを知らない少女と新撰組のお話



「そう言えば、なんで友衣さんは剣が使えるのですか?それに、人を斬ったことがあると言っていましたし…」


「「あぁ、確かに…」」


2人は今までずっと忘れていたろうだった…(笑)


「あぁ…それは向こうの時代では人を殺して飯を食ってたんだ…」


「と言いますと、人を殺してお金をもらっていたと
いうことですか?」


「あぁ、そういうことだ。私の時代では人を殺したら
重い罪として厳しく罰せられるんだ。

だから、滅多に殺しなんて起きないんだ。」


「ならなんで・・・」


「だからこそだ。殺したい相手がすぐそこにいるのに人々は怖くてできないんだ」


「人を殺す事が・・・ですか?」


「それもあるが、自分が罪を犯してその後の人生を棒に振ってしまうことを恐れている。」


「それはただの自己中心的な考えではないですか!!やるんだったら自分でやればいい」


「私だってそう思うさ・・・でも、そうはいかないらしい」


「それでどうして友衣さんが人殺しを?」


「人々は自分がしない代わりに違う人間に金を払って殺させるんだ。その仕事をするのが私たち殺し屋だ」


「そんな・・・」


「別にいいんだよ・・・私だって自ら望んでその世界に入ったんだ。それぞれに立場だってある。人間いろいろと事情があるんだよ・・・」


「・・・なんで友衣さんはそんな簡単に割り切れるんですか!?」


「簡単じゃないさ!!そうして理由をつけていかないと生きて行けなかったんだよ!!」


「・・・すいません」


「いや、取り乱してすまなかった」






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