幸せを知らない少女と新撰組のお話


「友衣さん、あなた近藤さんを殺そうとしましたか?」


友衣は沖田のこんな言葉を聞いてため息をついた


「殺す気だったら、こんなとこ刺さないで心臓ひとつきだろうが・・・そこの畳をめくって床下を見てみろ」


友衣がそういうと近藤と土方が床を外し始めた


すると、二人は目を見開いた


近藤はトラックバックに駆け寄り


「友衣君!!本当にありがとう。私が生きていられるのも君のお陰だ!!」


と、友衣の両手を掴み上下に激しく振りながら言ってきた


それを見た幹部達が床下を覗いてみると・・・


そこには刀を脳天からひとつきに刺された忍びの姿があった






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