今日も秘密。
「最後はお仕置きだよ」
「私何かした?」
「…折角由香と帰ろうとして楽しみにしてたのに、先に帰っていいよって言っちゃうし。」
赤くほんのり染まった頬を隠すように高倉くんは下を向いてしまった。
私は彼の頬に触れて、顔が見えるようにした。
「ごめんね?でも、楽しみにしてくれてたんだ…嬉しいよ」
チュ…
めったにない私からのキス。
恥ずかしくなって今度は私が下を向いてしまった。
「…ほんと好き。大好き」
私と高倉くんの顔の距離は1センチ。
お互いに引き寄せられるようにして重なった唇は
ちょっとだけ、甘かった。