今日も秘密。

「お待たせいたしました」


カチャリと音をたてて置かれたコーヒーカップ。

全然飲む気になれなかった。


「舞花」

「ん?あぁ、水城先輩のことだっけ」

「…」

「あの子、優斗を裏切ってるの」


…は?

意味が分からない。


何で水城先輩が僕を裏切る?

あんなに優しい水城先輩が裏切ったりするはずない。


「どういう意味?」



一口、コーヒーを口に流し込んだ。




< 44 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop