アップル☆マジック♪プリンセス
「ところで......どこから来たか分からないという事は、どういう事ですか?」


金髪の男は、首を傾げてそう言った。


莉杏はその質問に眉を下げて、


「......私は、自分がどうしてここに来たのか、分からないんです」


と答えると、3人を見て、


「でも、私が元居た場所には、もう戻れない。それだけは、分かります」


と言った。


すると女は膝を曲げて莉杏と眼の高さを合わせた。


「てことは、これから行く当てもないの?」


その質問にゆっくりと頷くと、


パチン!!


と急に指を鳴らした。
< 18 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop