アップル☆マジック♪プリンセス
水曜日。
――――カチャカチャ......ガ―――......
手際良く、莉杏は作業を進めていた。
「やっぱ、慣れてるわねぇ」
「部長」
部長が覗き込んできた。
「そりゃ、昔からよく作ってますから」
昔、友達と喧嘩して落ち込んで帰ってきた私に、初めてお母さんが作ってくれたお菓子が、アップルパイだった。
元々は和菓子派だったんだけど、お母さんのアップルパイを一口食べた時、とても幸せな気持ちになったんだ。
それからよくお母さんと一緒に作るようになって......今に至る。
「ふーん、良い話だわねぇ」
いつの間にか隣にいた他の班の先輩が、莉杏のアップルパイをつまんでいた。
――――カチャカチャ......ガ―――......
手際良く、莉杏は作業を進めていた。
「やっぱ、慣れてるわねぇ」
「部長」
部長が覗き込んできた。
「そりゃ、昔からよく作ってますから」
昔、友達と喧嘩して落ち込んで帰ってきた私に、初めてお母さんが作ってくれたお菓子が、アップルパイだった。
元々は和菓子派だったんだけど、お母さんのアップルパイを一口食べた時、とても幸せな気持ちになったんだ。
それからよくお母さんと一緒に作るようになって......今に至る。
「ふーん、良い話だわねぇ」
いつの間にか隣にいた他の班の先輩が、莉杏のアップルパイをつまんでいた。