アップル☆マジック♪プリンセス
「え、す、すごい?」


「すごいですよっ!!どうやってしたんですか!?」


「え、これで......」


と言ってエルが取りだしたのは、小さな貝殻のような笛だった。


試しに吹いてみる。


――――プピ......ピヒュ―――......


「全然出来ない......」


リアンが少し落ち込んでると、エルがリアンの背中をポンポンと叩いて、


「あたしの最初はそんなんだったよ。5年くらいしてやっとこれだもん」


「へぇ......頑張ったんですね」


感心していると、大きな声で家の窓からレイが叫んだ。


「おい、洗濯教えてやるから、道具を運ぶの手伝え!!」


「はい!!......じゃ、エルさん、改めて、いってらっしゃい」


去って行くエルに手を振ると、慌ててリアンは家の中へ入った。
< 36 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop