アップル☆マジック♪プリンセス
「悪魔、の、子......?」


現実ではいないとされている生物(?)の名が出てきた事にリアンは驚き、そして自分がその子とされている事に怒りを覚えた。


「悪魔なんて、ホントにいるというワケじゃないんでしょう?」


怒りを必死に隠してリアンが尋ねると、エルは小さくゆっくりと頷いた。


「えぇ。確かに、この世界では『悪魔』という生物は確認されてないわ。けど......言い伝えは、確かにある。その事が、噂をすぐには断ち切れないの」


その言葉にリアンは落ち込む。


しかし、エル達は信じてくれていた。リアンの事を。


「大丈夫!!言い伝えとか、あたし達は信じない派だから!!」

「そうですよ。それにリアンさんが悪魔と言う方が、信じられないです」


エルとフィルが口々にリアンを励ます。


そのおかげで、リアンは少し元気を出した。
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