アップル☆マジック♪プリンセス

そう言う村人の視線は......リアンを向いていた。


「ハァ......?何よおばさん、リアンが犯人だって言うの!?」


エルがそう怒鳴ると、村人の一人は鼻で笑って、


「だって、そのリアンって子、悪魔の子なんでしょう?あなた達の家はこの屋敷の近所だし、いつでも犯行は可能だわ」


と『悪魔の子』という事が決まっているかの様に言った。


リアンは、悔しさに顔をゆがめる。


「うっせぇよ、ババァ」


突如、低い声が後ろから聞こえてきた。


ずっと黙ってエルと村人の口論を見ていたレイが、前に進み出る。


「黙ってきいてりゃ、こいつが悪魔の子だ?テメェ、『悪魔』ってのを見たことあんのかよ」


初めて見るレイの本気で怒った姿に、リアンは驚いた。