アップル☆マジック♪プリンセス
「俺は、別に、あいつらの事なんてどうでもいいって思ってたよ。......『誰か』1人が、傍に居れば」


そういうレイの声と笑顔は、何だか寂しげに見えた。


いつかレイが言っていた言葉を、リアンは思い出した。


『この髪のせいで、昔から家族からも他人からも厄介者扱いされたよ。魔族じゃねぇって言ってんのに、誰も信じてくれなかった』


――――そうか。この人も、私と同じだった。


「あ、あの!!」


リアンの声に、ん?とレイはリアンを見た。


「そ、その頃は、エルさんやフィルさんがいたかもしれないですけど、今は、私もいますから!!その......」


リアンは言葉を詰まらせると、うーんと少し悩んで、


「そ、その、ひ、1人じゃ、ないです!!」


と何度も噛んで必死で叫んだ。


レイを元気づけるために、必死で。

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