アップル☆マジック♪プリンセス
「ほほう、その石を選んだか」


老婆は、興味深そうに頷いた。


「その石はな、護石と言って、特別な力を持つとされる御守り(アミュレット)なんじゃ」


――――護石......?


莉杏は、掌にある小さな石を見つめた。


「その石は、持ち主の身を守ると言われているが......気難しい石でのう、自身で主人を選ぶとされている」


そう言うと老婆はニコッと笑い、


「ここでその護石にお主が選ばれたのも何かの縁。特別価格で譲ってやろう」


と言った。


「え、良いの?、おばあちゃん!!」


莉杏が嬉しそうにそう言うと、大きく老婆は頷いた。
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