ハッピー☆ウエディング
あたしは、恐る恐る慶介の家の中に足を踏み入れた。
相変わらず綺麗にしてあるな・・・
静かな室内はなんだかとても、渇いていた。
「…慶介?」
あたしは、遠慮がちに声をかける。
「……」
返事はない。
キッチンを覗く。
あたしをからかってるの?
まさか。
なんて自分で自分にツッコミを入れてみる。
そうしている間にあたしは了解もなく慶介の家の中を無断で歩き回っていた。
一番奥の部屋に辿り着いたあたしはゆっくりとそのドアを開けた。
「入るよ?」
ん?
あれ?
開かない!?
なななんでぇ!!?
あたしはグイグイ押すがそれはびくともしない。
一体どうゆうつもりだあ!!!
あたしは落胆して押していた手の力を緩めた。