ハッピー☆ウエディング
時計に目をやると、時刻はすでに11時を回ろうとしていた。
そろそろ帰んないとな・・・
そんな事を考えていると、シャワーを浴びた慶介が戻ってきた。
「フウ・・・さっぱりした」
あたしは、慶介を見上げた。
って!!!
「ギャーーー!!!」
「な、なんだよ」
あたしは視線をすぐに離した。
だって!慶介ってば裸なんだもん!
顔面紅潮してしまってるあたしをおもしろがるように、慶介は横に座るとあたしの顔を覗き込んだ。
「男の体がそんなにめずらしいか」
「そ、そんなんじゃないもんっ」
そう言って立ち上がろうとした瞬間、慶介はあたしの腕を掴んだ。
「どこ行くんだよ」
「・・・・・」
寂しそうな目であたしを見上げている慶介。
年上だという事を忘れてしまいそうな程、純真無垢なその瞳に吸い寄せられるように、ヨロヨロと腰を下ろした。