ハッピー☆ウエディング
キスの仕方
子供のあたしは慶介のキスをただ、受け入れるだけ。
いろんな角度からのキスに目をギュっと瞑り、唇もきつく結ばれている。
どうしていいのか、わからない。
でも、そんな事慶介には言えない。
暗い部屋、大きな慶介のベットの上であたしは身動きが取れない。
「葵、力抜いて」
「・・・・ん」
慶介はあたしの首に手を回して、少し強引に舌を入れてきた。
あたしの中で、優しく動く感触にだんだん頭の芯から痺れるような感覚になる。
「・・・・」
ああ・・・・この感じ。
前に味わったのと同じ。
体に力入んないや・・・・
なんでかな
あたしは慶介のキスに身を委ねるようにゆるゆるとベッドに崩れ落ちた。