ハッピー☆ウエディング
「ぷはぁ・・・はぁ、はぁ」
ようやく唇が離れると、また慶介と目が合う。
そして、口元をクイッとあげて笑った。
「結構、激しいのな」
「・・・・な・・・なな」
あたしは口をパクパクさせて慶介を見つめた。
はああああ!!!?
慶介がやれって言ったんでしょ―――!?
・・・って、言いたくても声が出ない。
もう少しで顔から火が吹き出してしまうんじゃないかってくらい、赤くなったあたしを見て慶介はククッと肩を揺らして笑った。
「今日の授業はここまで」
そう言った慶介は軽くあたしのおでこにキスを降らすと、またメガネをかけなおした。
「・・・・・・・」
あたしは体を起こし、そこから動けない。
開いた口が塞がらない。
頑張って、両手で口を閉じようとしても、塞がらない!!!
もーーー!!!
あたしをからかうなーーー!!!!
何食わぬ顔をしている慶介をあたしは恨めしそうに睨んだ。