ハッピー☆ウエディング
あたしの目の前にいる人…
それは、雪枝さんだった。
雪枝さんはにっこり笑ってあたしを見つめている。
あたしは瞬きも忘れてただ呆然と雪枝さんを見つめた。
雪枝さんはあたしに、少し歩み寄ると、足元に落ちていた紙袋を拾いあげた。
「何驚いてるのよ。これは私に、でしょ?」
「へ?」
雪枝さんは紙袋の中から封筒を取り出して『ありがと』と、笑った。
「……」
は?
ついていけないんですケド。
つまり。
『ハギモト』さんって…
「言わなかった?萩本は私よ。」
今度は雪枝さんが目を丸くした。
ちょ…ちょっと待って?
雪枝さんがここにいるって事は…
ここは、慶介の会社って事!?