ハッピー☆ウエディング
慶介は、笑ってはいなかったものの、そのメガネの奥が優しく微笑んでいるように見えた。
「いいな」
慶介はそう言って、あたしにだけ見えるように口角を少し上げて笑った。
「あ・・・はい!」
わー!わー!わー!
おもわず敬語で答えてしまうくらい、その顔がかっこよく見えてしまった。
「よかったわね」
雪絵さんが耳元で囁いた。
風間さんは、まだ信じられないようで口をパクパクさせている。
そして、慌てて慶介の後を追った。
「センパーイ、どうゆう事っすか!?説明してくださいよ!!」
「風間、この前の企画書はどうした」
「・・・ぁ・・・やべ」
あたしはいつもと違う慶介が見られて、胸の中はドキドキとざわついていた。