ハッピー☆ウエディング
あたしの声に『なに?』と言うように顔を上げた慶介。
そこに慶介が『存在』している事にあたしは安堵の溜息をついた。
「・・・慶介」
あたし、今とても幸せ。
この気持ちを慶介に伝えたい。
あたしは、もう一度、慶介の顔を見つめた。
「あたし・・・・・いいお嫁さんになるから」
あたしはとびきりの笑顔を慶介に向けた。
「・・・・・」
慶介は、あたしの言葉に目を見開いて驚いている。
あたしは間違いなく、喜びの言葉が返ってくると思っていた。
その時までは―――――