ハッピー☆ウエディング
「・・・・・・・」
あたしはみるみるうちに顔が赤くなっていく。
目の前のキス男にこの動揺がバレないようにあたしは冷静を装って彼に背を向けた。
かまってられない。
てゆーか、なんなの!?
さっきのは前言撤回だぁ!!!
あたしの感動を返して欲しい!!!
なんだか、裏切られたような気持ちになってあたしは自転車のハンドルを掴んだ。
「ちょっと待てよ。・・・お前遊園地にいたろ?」
「・・・・・・」
やっぱりバレてたんだ・・・
あたしの顔は、今度はスーッと青ざめていく。
「俺の事覚えてない?」
あたしの顔を覗き込むキス男をキッと睨んだ。
「人違いです!」
そう言って、自転車にまたがった。
美羽・・・ごめん。
今すぐ行くから!
ペダルを乗せた足にグッと力を入れた。
「・・・っと!待てって!!」
彼は慌てて、あたしの手を掴んだ。
「~~ッいい加減にしてください!ナンパならお断りです!」
あたしは掴まれた手を勢いよく払いのけた。
カシャーン・・・・