ハッピー☆ウエディング
絵梨ちゃんの涙が脳裏をかすめる。
そして、その絵梨ちゃんを見つめる慶介の辛そうな顔。
あんな顔・・・・見たくないよ・・・・・・・・
慶介。
慶介・・・・。
慶介・・・・・・・・・・
「うぅ・・・・ぅ・・・・」
あたし、心が潰れそうだよ。
いつの間にか、こんなにもあたしの中で慶介の存在がおっきくなってたなんて。
それからあたしは次から次へと溢れてくる涙をどうすることも出来ずに
まるで子供のように泣き続けた。
その日、キレイに澄みわたった夜空には
慶介に抱かれた日のようにとても大きな満月があたしを包み込むようにぽっかり浮かんでたんだ・・・・