ハッピー☆ウエディング
漆黒の夜
家に帰ると、玄関であたしを待っていたのは暗い顔をした父だった。
「・・・・なに?どうしたの?」
「・・・葵・・・ちょっと話があるんだが」
只ならぬ雰囲気にあたしの胸はドクンと脈を打った。
リビングに入ると、あたしはその光景に目を疑った。
「・・・・・・」
手にはじっとりと汗をかいて、膝がガクガクと震えだす。
どうして・・・?
どうして、あなたがここにいるの?
――――絵梨ちゃん。