ハッピー☆ウエディング
流れ星に願いを
携帯の画面を見つめたまま固まっていると、慶介がベランダから戻ってきた。
あたしはとっさに鳴り止まない携帯を鞄に突っ込んだ。
「どうした?」
不自然なあたしの動きに、慶介は首を傾げた。
「う、ううん!?なんでもないょ」
愛想笑いを浮かべるあたし。
って、絶対笑えてない!
「ふーん」と慶介は視線だけをこちらに残しつつ、寝室へと消えていった。
ドクンドクンと心臓は大暴れ。
「あぶなかった~」
・・・ってぇ!
べ、別に隠す事じゃないじゃん、あたし!
いつの間にか静かになった携帯の入った鞄をギュッと握りしめた。
そうだ・・・
明日、ライブを見に来いと言われてたんだ。
すっかり忘れてたぁ・・・
どうしよう。
「はあ」
ブーブーブー
溜息をついた瞬間、今度はメールが来た。
またまた、体がビクンと跳ね上がる。
なによぉ。
すかさずメールをチェックする。
送り主は・・・・・・・・瑛太。