ハッピー☆ウエディング
瑛太の瞳が真っ直ぐにあたしを見てる。
なんで?
そして、瑛太はにっこり笑って言った。
『ラストは、新曲なんだ。聞いてくれっ!
・・・お前に贈る!』
あたしを見つめたまま瑛太はウィンクをして見せた。
うぅ・・・
だからなんでぇ!?
あたしは意味もわからず赤面状態。
まわりからの視線が、痛いくらいにチクチクと背中に突き刺さる。
あたしは急に肩身が狭くなって俯いた。
瑛太の歌―――――
それは、今までのアップテンポな曲とは違っていてしっとりとした感じの曲だった。
まるで陽だまりのような暖かなメロディに乗せて、瑛太のハスキーな歌声が曲全体を包み込んで絶妙なハーモニーを奏でてる。
あたしの心は、その世界に引き込まれるようだった。