ハッピー☆ウエディング
雪の舞う日
ベッドに横になりながらあたしは机の上の淡いブルーの包み紙を眺めた。
はやく慶介にあげたいなぁ
一日に何度も何度も同じ事を思ってる。
窓から空を眺める。
どんより曇った空からは今にも雪が降り出しそうだった。
『ブーブーブーブーブー』
突然あたしを呼び出す携帯のバイブ音に思わず体が震えた。
誰だろう?
ウィンドをあけると、あたしはそこに表示されていた名前を見て固まった。
“瑛太”
なんだろう?
「・・・・もしもし?」
なんだか嫌な予感がしてあたしは恐る恐る電話に出た。