ハッピー☆ウエディング


あたしは、ハッとして体を起こした。


薄暗い部屋。



急いで周りを見渡すけど、そこには誰もいなくて。

ただ、テレビだけが音を出していた。




「・・・・・・」






―――――・・・・・・・・夢・・・か・・・






溜息をついて視線を落としたあたしの目に飛び込んできたのは。
赤と橙色のチャック柄の・・・・・



「・・・・毛布・・・?」





・・・・・・・・・






あたしは勢い良く立ち上がって、玄関のドアを開けた。







「はあ・・・はあ・・・・はあ・・・」






外に人影は見当たらない。




なに?




なんなの?





あたしは自分に起こった事が理解できずにいた。




でも・・・・・あの手の感触。



間違えるわけない。

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