ハッピー☆ウエディング
あたしは16歳の誕生日を思い出した。
そう、3年前の今日・・・・・・
あたしは今日と同じように婚姻届を誕生日のプレゼントとしてお父さんさら貰ったんだ。
あの時の婚姻届の行方は、あたしと慶介が別れたあの日――
破棄されたと思ってた。
でも、今あたしの前にあるこの緑の書類は、見覚えのある字でしっかりと記入してあった。
「これ・・・なに?」
「お父さん、捨てずにちゃんと取っておいたのよ」
「今日提出するんだろ?」
目の前の両親はニコニコと笑って言った。
「で、でも・・・これ・・・」
「神経質そう?」
突然、背後で声がした。
あたしは固まったまま両親を見上げた。
ま・・・まさか・・・・・