ハッピー☆ウエディング
学校の帰り、あたしと美羽はブラブラ街を歩いた。
「最近、元気ないじゃん。溜息ばぁーっかり!
どーしたの?葵らしくないよぉ」
「んー……」
美羽がクレープを食べながら、あたしの顔を覗きこんだ。
あたしが婚約した事はまだ周りには秘密にしていた。
だってありえないでしょ!?
16才で、全然知らない相手と、しかも10才も年の離れた相手と結婚しなくちゃいけないなんてっ!
でも……1番信じがたいのは、あたしがそれをOKしちゃったって事だよ!!
「……葵?」
あたしは美羽の声にハッと我に返る。
「あー…うん。………実はさ………」