ハッピー☆ウエディング
そんなこんなで土曜日到来。
有無を言わせぬ父のせいで、あたし達家族は全員温泉旅行に付き合わされていた。
「会社の慰安旅行~!?」
会社の目の前に停まっているバスに向かって、あたしは大声を上げた。
「どういう事よっ」
あたしは父親を睨んだ。
「言ってなかったか?うちの会社と、親会社の合同旅行だ。
ま、家族は半額だしたまにはいいじゃないか」
あたしと亮は、開いた口が塞がらず、どんどんバスに乗り込んで行く、中年集団を見た。
最悪……
貴重な夏休み……
どうして父親の会社の同僚と過ごさなきゃいけないのか……
仕方なくバスに乗り込んだあたしは、1番後ろの席に座った。