ハッピー☆ウエディング

そんなこんなで土曜日到来。




有無を言わせぬ父のせいで、あたし達家族は全員温泉旅行に付き合わされていた。





「会社の慰安旅行~!?」




会社の目の前に停まっているバスに向かって、あたしは大声を上げた。



「どういう事よっ」


あたしは父親を睨んだ。



「言ってなかったか?うちの会社と、親会社の合同旅行だ。
ま、家族は半額だしたまにはいいじゃないか」



あたしと亮は、開いた口が塞がらず、どんどんバスに乗り込んで行く、中年集団を見た。





最悪……




貴重な夏休み……


どうして父親の会社の同僚と過ごさなきゃいけないのか……





仕方なくバスに乗り込んだあたしは、1番後ろの席に座った。



< 49 / 337 >

この作品をシェア

pagetop