ハッピー☆ウエディング
慶介はあたしの事に気が付いたのか一度だけ視線をこちらに向けた。
だけど、近くには来ず離れた場所に腰を下ろした。
「なあ、慶介さんと喧嘩でもしたの?」
亮があたしと慶介の様子を見て言った。
「喧嘩なんて・・・してないよ」
うん。
違うの。
あたしがいけなかったの。
あの時・・・慶介があたしを求めて来た時・・・
あたし嫌じゃなかった。でも、怖くて・・・身体が震えて・・・
どうしよもなくなってた。
慶介に謝りたい。
ちゃんと話がしたいよ・・・・・
あたしは喉の奥に何か詰まってしまったかのように締め付けられて苦しくなった。