ハッピー☆ウエディング
あたしと、その人はお互いを見つめあったままだ。




あたしは、そのまま固まって動けなくなってしまった。
うんん、息をするのも忘れてた。
固唾を呑んでじっとしているあたしに、その影は声をかける。



「・・・誰?」



聞き覚えのある声。




声の主は確かめるように、こちらにゆっくり近づいてくる。






「きゃあああああああ!!!!」

「うわっ!なんだ!?」





あたしは、なにかにスイッチを押されたかのようにその場に勢いよくしゃがみ込んだ。







「まさか・・・・葵?」

「やだあああ!!!!」








声の主・・・・・






それは、慶介!!???






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