ハッピー☆ウエディング
あたしは慶介の言葉に思わず振り返った。
あたしの視線はガッチリ慶介とぶつかった。
口だけで笑っている慶介を横目にあたしは慌てて辺りを見渡した。
「お……おお男湯!?」
ふぅ……
誰もいない……
ホッとして、慶介を見上げる。
「………ククッ」
「?」
反対を向いている慶介の表情はわからないけど、なぜか肩を震わせている。
「……っはは」
慶介は我慢できずにとうとう吹き出した。
…………
え?
ええええ!?
まさか……
冗談なのお!?
あたしは開いた口が塞がらない。
目をパチパチさせて、目の前の慶介を見つめる。
もしかして…
もしかしなくても……
あたし、からかわれた!?