ハッピー☆ウエディング
見上げた慶介は、目を細めてにっこりと笑っている。
「怖がらなくいい」
そう言うと、あたしの体を抱き寄せた。
慶介は何もせず、ただあたしを抱き締めてる。
あたしは、温泉のお湯の流れる音と、その中で慶介の心臓の音を聞いた。
あたしは、慶介の広い胸の中にいると不思議と安心できた。
まるで、たくさんの星達に囲まれて見守られてるあの月のように。
でも、危ない状況は変わってないわけで・・・
あたしも慶介も裸だし、しかも今抱き合ってる。
なのに、あたしは無意識に慶介の引き締まった背中に手を回してた。