ハッピー☆ウエディング
彼女の秘密
あたしは必死に慶介の考えを読み取ろうとしていた。
その時―――
ガラガラ・・・
!!??
誰か来た!?
あたしと慶介は『まさか』と顔を見合わせた。
そして急いで、でも音を出さないように岩の影へ隠れた。
息を潜めて周りの様子を伺う。
「・・・・・・・・でしょ」
「・・・・・・」
聞こえた。
2人。
確かに2人いる。
あたしは慶介の顔を見上げた。
慶介は眉間に皺を寄せて、聞き耳を立てていた。
あたしはこっそり向こう側を覗いてみた。
んー・・・
ダメ・・・・
湯気でまったく見えない。