ハッピー☆ウエディング
そんな言葉を残して、去っていかないでほしい!!!
あたしは、慶介を見上げた。
雪絵さんに見られたって事は、慶介にも・・・
慶介にも見られたってコト!?
慶介は軽くパニックになっているあたしの視線に気づいたようで、こちらを見下ろして小首を傾げた。
あたしは、視線がぶつかると同時にさっと顔を背ける。
最悪・・・
見られた・・・
しかも、物凄くマヌケ・・・・・
のぼせちゃうなんて。
あたしは着ている浴衣の襟を握りしめた。
「まだ、気分でも悪い?」
慶介はあたしの顔を覗き込んで、そっとその頬に触れた。
「きゃ」
それに反応して体がビクンと跳ねた。
慶介の手が驚いたように離れた。
もお・・・
温泉なんて、やだぁ・・・