LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「ねえ、柊、そろそろあいさつしたいんだけど。」

まだ冬なのにポカポカ暖かい日曜日、彗は突然言い出した。

「ん?何?」

「なんで?って、

 柊の両親にだよ。

 一緒に暮らしてるのに、挨拶もしたことないって変じゃない?」

「あ、ああそうね。」

「なんか歯切れ悪いね。もしかして言ってない?僕の事」

「私もう10年も家と連絡取ってないの。」

「え?

 そういえば、柊の家の話ってしたことなかった。

 僕も家族の話してなかったね。」


「彗は大事に育てられたんだろうなって事は分かる。

 だっていい子だもの。」





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