LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
彗は一寸しぶい顔して、

「大事ねえ。」

そういうとフフッと笑って、

「そう見えるのなら、それは柊は本当の僕をまだ見せてないってことなんだろうな。」

「?どういう意味?」

「教えない!

 嫌われたくないし。」

はぐらかした?

思いこみで手放しで安心していて酷い目に会うって話もあるよね。

そういえば、彗ってばすぐ結婚の話するし、

新手の結婚詐欺とか??

「……」

「あ、今、変なこと考えたでしょ。

 大丈夫、柊に対しては嘘偽りは無いから。

 家族の事もきちんとするから。

 だけど、それは柊の家の方ちゃんとしてからね。」


「うん……」

何となく嫌な予感がして、

言葉に詰まってしまう。

元彼、陽向も家のことは全く教えてくれなかった。

もしかして私ってそういうこと話せないような空気作ってる?

「ああ、もう判った。

 僕が変な言い方しちゃったから気になるよね。

 どうせ話さなくちゃなんだし、

 そういうのひっくるめて僕の事好きになってもらわなきゃね。」

僕の家族はね……









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