LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「だから!優秀な人材を失うことになるんです!」
私が声を張り上げているのは、
庶務課人事部長席前。
「前例がないから…」
「だったら、前例にすればいい。
私達には、真似できないような大変なことをくぐりぬけて来た人です。
人を育てるにはお金と時間が必要だってことは課長だって分かってるはずです。
彼女ぐらいの、力のある人を簡単に手放しちゃいけないんです。
会社のために、課長の力で何とかお願いします。」
「高木君。
君の言うように、多店舗の店長を移動するっていうことになると、
今まで、店舗に任せていたショップ内の人事まで口を出すことになる、
そんな簡単なことではないんだよ。」
「私が交渉します。無理を承知で行っているわけですから、
でも、中には希望している人もいるかもしれないじゃないですか、
今まで、それができなかったからだけで、
やってみたら案外うまくいく可能性だってあるかもしれないじゃないですか。
交渉する許可だけでも下さい。」
「分かった。やってみればいい。
ただし、無理強いをしないと約束してくれ。
この件で、一人でも、反感を持ってやめるなんてことになったら、
それこそ、大切な人材を必要以上に失うことになる。
分かっているな。」
「はい、もちろんです、ありがとうございます。」
私が声を張り上げているのは、
庶務課人事部長席前。
「前例がないから…」
「だったら、前例にすればいい。
私達には、真似できないような大変なことをくぐりぬけて来た人です。
人を育てるにはお金と時間が必要だってことは課長だって分かってるはずです。
彼女ぐらいの、力のある人を簡単に手放しちゃいけないんです。
会社のために、課長の力で何とかお願いします。」
「高木君。
君の言うように、多店舗の店長を移動するっていうことになると、
今まで、店舗に任せていたショップ内の人事まで口を出すことになる、
そんな簡単なことではないんだよ。」
「私が交渉します。無理を承知で行っているわけですから、
でも、中には希望している人もいるかもしれないじゃないですか、
今まで、それができなかったからだけで、
やってみたら案外うまくいく可能性だってあるかもしれないじゃないですか。
交渉する許可だけでも下さい。」
「分かった。やってみればいい。
ただし、無理強いをしないと約束してくれ。
この件で、一人でも、反感を持ってやめるなんてことになったら、
それこそ、大切な人材を必要以上に失うことになる。
分かっているな。」
「はい、もちろんです、ありがとうございます。」