LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
これ以上こいつと話したくなくて、

眠ったふりをした。

いっそここから飛び降りようか、

柊はどうしているだろう。


せめて連絡だけでもできたら。



「何か俺たちって、こんなんばっか……」

ぼそりとつぶやくと、

「は?なんか言ったか?」

なんて反応してくるから、

余計いらつく。


「るっせ、ほっとけよ。」


「へいへい。」

あいつはだまってまた鼻歌を歌いながら運転を続けた。

早くその用事とかから解放されて、

柊のもとへ戻ることを妄想する。


怒った顔で泣きながら、

背中を向ける柊。


俺は『ごめん』と言いながら抱きしめて……

それから-------……




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