LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
懐かしい場所だった。
母方の祖母が亡くなった時、
初めて親父に会った場所だ。
TVで見ていた顔と全く同じ顔が、
冷たい表情で俺を見ていた。
発せられた第一声は、今でも忘れられない。
「気持ち悪いな
半分の遺伝子を持っているだけで、
ここまで似ているものなのか。」
そういうと、
俺の手をとり、
「俺がお前の親だ、
だが、父親らしいことを期待するな。
俺に愛情を求めるな。」
そう言って笑った。
あのときは緊張して意味が判らなかったが、
しばらくして、その意味が判ってきた。
親父は子どもに愛情などもてる人間ではないということ、
ただ、スキャンダルになるのを防ぐために
引き取って、監視したかっただけなのだということ。
田舎で、祖母と二人自由の中で生きていた俺にとって
監獄に入れられたのと同じような生活だった。
『気持ち悪い』
その言葉は俺の生涯忘れられないものになった。
この世の中で一番嫌いなもの。
それがこの顔
親父にそっくりな顔だ。
母方の祖母が亡くなった時、
初めて親父に会った場所だ。
TVで見ていた顔と全く同じ顔が、
冷たい表情で俺を見ていた。
発せられた第一声は、今でも忘れられない。
「気持ち悪いな
半分の遺伝子を持っているだけで、
ここまで似ているものなのか。」
そういうと、
俺の手をとり、
「俺がお前の親だ、
だが、父親らしいことを期待するな。
俺に愛情を求めるな。」
そう言って笑った。
あのときは緊張して意味が判らなかったが、
しばらくして、その意味が判ってきた。
親父は子どもに愛情などもてる人間ではないということ、
ただ、スキャンダルになるのを防ぐために
引き取って、監視したかっただけなのだということ。
田舎で、祖母と二人自由の中で生きていた俺にとって
監獄に入れられたのと同じような生活だった。
『気持ち悪い』
その言葉は俺の生涯忘れられないものになった。
この世の中で一番嫌いなもの。
それがこの顔
親父にそっくりな顔だ。