LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「どうだ、驚いたか?」

愉快そうに笑う零斗に

イらっとしながら、

「なんでこの人がここに?」

久しぶりに会った母親を押し戻した。

「こっちに来ていたんでね、

 しばらくこっちにいるようにお願いしたんだ。

 嬉しいだろう?懐かしいだろう?

 会うのは久しぶりだろう?」


「いえ、

 初めて会うのですから。

 そういう気持ちにはならないですね。」


一瞬、大人げない言葉を言ってしまったかと、

言葉を落としたけれど、


当の本人は愉快そうにゲタゲタと豪快に笑った。


「やだ、性格までそっくりなの?

 あの頃のレイも親に反抗的で、

 こんな目をしていたものね。」


「よせ、昔話など、誰も聞きたくなどない。
 
だからお前と会うのは嫌だったんだ。」





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