LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「あのさ、俺の衣装なんてどうでもいいだろう?」
「あら、だめよ、
私のたった一人の息子のお披露目なんですもの、
ちゃんとしてもらわなくっっちゃ。」
「あの、
あなたは俺のこと……」
「あら、母さんとかママとか呼んでくれないの?」
「え……それは」
「まあ、しょうがないわね、
この年もで放っておいた人間を認めろっていってもそう簡単にはいかないわよね。」
「や、そういうわけでは、
でも、その……」
「いいわ、好きに呼んでちょうだい。
別にかまわないから。
ほら、これがいいわ、グレーだけど、シルクの光沢で、
品のある生地でしょう?」」
俺の母というこの人、
YUKI TOMOE(巴 有希)
は、パリでデザイナーとして活躍しているらしい。
今度、日本進出するに当たり、
親父との関係をカミングアウトし、
話題に華を添えるつもりなのだという。
別にもう、親がどうこう言う年じゃないから
いじけるとかじゃない。
だけど、この人を母と簡単に呼べるほど、
簡単なものではない。
「あら、だめよ、
私のたった一人の息子のお披露目なんですもの、
ちゃんとしてもらわなくっっちゃ。」
「あの、
あなたは俺のこと……」
「あら、母さんとかママとか呼んでくれないの?」
「え……それは」
「まあ、しょうがないわね、
この年もで放っておいた人間を認めろっていってもそう簡単にはいかないわよね。」
「や、そういうわけでは、
でも、その……」
「いいわ、好きに呼んでちょうだい。
別にかまわないから。
ほら、これがいいわ、グレーだけど、シルクの光沢で、
品のある生地でしょう?」」
俺の母というこの人、
YUKI TOMOE(巴 有希)
は、パリでデザイナーとして活躍しているらしい。
今度、日本進出するに当たり、
親父との関係をカミングアウトし、
話題に華を添えるつもりなのだという。
別にもう、親がどうこう言う年じゃないから
いじけるとかじゃない。
だけど、この人を母と簡単に呼べるほど、
簡単なものではない。