LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
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「どういうこと?」
ホテルの一室で、男二人顔を突き合わせるハメに。
「あんたじゃないなら、一体柊はどこに行ったって言うんだ。」
「携帯は?」
「そんなのとっくに何度もかけてますよ。」
「呼出音が虚しくなるだけか?」
「って、何勝手に人の携帯いじくってるんです?」
「俺のはとっくに着拒なんでね。」
何はともあれ、この人のせいではなさそうで、
しかも心配してくれてるらしい。
「あの、
すみません。俺興奮してひどいこと言いました。
夕べ、スィートまで用意してくださったお礼も言わなかったのに。」
「まあ、空いてたし、
オヤジのホテルだし、気にすんなよ。
まあ、その、
愉しんでくれた?んだよね。」
「はあ、けど、こういうことに……。」
「無理なプレイをしたとか?」
「しませんよっ、あ、いや、したかもしれないけど、
別に嫌がってなかったし、
さっきまで、そんな様子は……」
「ははっ、冗談なんだけどね。」
「ううっ……」
くっそうっ
のんきに笑ってるこの男、ムカつく……