アニメオタクですいません。


「さっきまで片桐さんって人いたんだけど…授業始まるから帰ってもらったんだ」


片桐って…優葉のことか…。


ちょっと待て、この人の名前知ってる!
誰だっけ、思い出せ自分!!!!!

______サアアアア


窓から流れてくる風。
その風の音しか聞こえてこない。

そう、それぐらい今は静まり返っているのだ。


「あ、あの…」


私は沈黙に耐えられず、相手に話しかけた。


「ここどこですか?」
「保健室だよ」


そりゃそうだな!!!
私は現在ベットの上。

まわりに先生らしき人はいないけれどベットがある所といえば、保健室ぐらい。


「じゃ、じゃあ、なんで私はここに!?私は誰!?全部教えろ!!!!」


すると藍色男子は固まった。
…うわ、私、勢いで「私は誰」とか聞いちゃったんだけどおおおおお!


それは固まるよな…


「…実は、俺が投げたボールが君の頭に直撃しちゃって…君が倒れたんだ。」


そういえば…
私は確かに何かに当たった。


「それで俺が保健室に運んで、今までついてたってわけ。」


そういうことか…こいつは責任を感じて私の傍にいたってわけか。



「本当にごめん!!!」
「あ、いや、大丈夫ですよ!そんな!!」


いきなり頭を下げられたため、焦る私。

なんか、いい人だなぁ!!!


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