アニメオタクですいません。
言った…!
私は神沢くんの顔を見るため、カバンを下した。
「…なんでさ」
すると神沢くんは私に言う。
「なんで、好きな物をみんなにばれたら嫌なの?」
何も逸らすことをしない、そんな瞳で。
でも…
「わかるわけないじゃん」
あなたに、私の気持ち、わかるわけない
「…中学生の時、好きな人にキモイって言われたの。」
内気で人見知りで、いつも1人で過ごすことが多かった私。
なのに彼は普通に接してくれた。
「でも、やっぱり違った。裏ではみんなとキモイって、私を笑ってた」
それから私は決めたんだ。
絶対に高校ではそんなことはしない。
少しでも遠い高校に通って、高校デビューするんだ!
「なのに…今ばれた」
なんか泣きそうだ。
泣くな、自分。
「でもさ」
何秒か立った時、1人が口を開いた。
「それでもアニメが好きなのは変えられなかったんだろ」